ダイエット・エンタテイメント

趣味について書きます。

ギターサークルの思い出

高校生の頃、どんな仕事に就きたいか考えたことなかった。妻夫木聡オレンジデイズというドラマを見て大学って楽しそうなところだなと思って進学を目指した。Fランの大学ではなく、偏差値は55くらいのところ。サークル勧誘ではいろんなところから勧誘されたけど、ギターサークルのビラをもらった。ホールで演奏会があるらしい。ひとりで勇気を出して行ってみた。ギターには憧れがあった。いつか弾いてみたい。そう思っていた。で、肝心なコンサート。なんていうか、あんまり上手くないですねという感じで、俺にも出来そうだなと邪な気持ちが生まれた。で、新歓コンパという大学生憧れのイベントを体感した。若者だけの飲み会に初めて参加した。それがめちゃ面白かったんですよね。仮入部する為に部室に行ってみた。そこでクラシックギターファイナルファンタジー10のザナルカンドにてという曲を演奏してる人がいてナニコレカッコいいじゃん!となった。あの部室には、俺と同じ新入生がいて、彼はギター経験者だった。禁じられた遊びを弾いていた。すごいなあ、俺にもできるかなあと話しかけたら練習するすれば弾けるよ!と言われて真にうけた。あとギターサークルは3年生の演奏会で引退するらしい。四年生は就活するから。で、副部長のダイゴ先輩という人がいろいろ親切にしてくれた。辞めなかったのはダイゴさんが見捨てなかったから。簡単な客は弾けるようになった。で、2年になり、新歓コンパを開催する立場になった。なんとなく楽しそうな空間をだしたからか、たくさんの新入生が入部してくれた。後輩が出来た。弾いていた楽器はクラシックギターだったけど、演奏する曲はジャズ、ボサノヴァがカッコいいと思っていた。なのでクラシックは目も触れずカッコいいボサノヴァを弾いていた。ギターサークルでは、バーベキューや鍋パーティー、たこ焼きパーティーと色んなイベントがあって楽しかった。大学生をしていた。3年生になった。ダイゴ先輩みたいになりたくて副部長に立候補した。他にやる人もいなかったけど。新歓の時にブースでサークルについて説明していた。ギター以外にも履修のことでわかんないことあったら何でも聴いてネと勧誘していた。3年生の頃、新入生の好きな人が出来てギター部がそっちのけになってしまった。最大の後悔をしてる。もっと上手く出来たんじゃないかとか。でもギターには打ち込んでいた。ままならない恋とは反比例して上手くなった。難易度が高い曲も弾けるようになった。で、3年生最後の演奏会が終わり、その好きだった人と握手をして、俺の恋は終わった…。で、スッパリ想いを断ち切れたのかというとそうではなくて2年くらい引きずることに。社会人一年目になっても、好きだった。その後会社に揉まれて行くことで、気がついたら初恋の呪いは消えていった。

 

今までそのギターサークルが活動しているらしい。Twitterやホームページでは存在を確認した。そのアカウントでは新入生の勧誘をしていた。でも演奏会はやってないらしい。ただのギターを弾くだけのサークルになってしまった。ま、今はコロナ禍なので何かを表現するというのはむずかしい時代なのかね。学生時代はギターがすべてだった。あの青春の手触りを思いだして、今までギターを弾いている。